日本でもおなじみのトワイニングの本店は、ロンドンのストランド、王立裁判所の前にあります。1706年にトーマス・トワイニングがオープンして以来、変わらない姿で紅茶ファンを迎えてくれています。300年以上の歴史をもつこちらのお店が、イギリスで最初の紅茶専門店なのだそうです。
日本ではスーパーに並ぶティーバッグや缶入りのリーフがおなじみで、気軽に普段使いできるお茶というイメージのトワイニング。世界で売られているトワイニングティーの本店、とイメージして訪れると驚くほど小さなお店で、思わず通り過ぎてしまいそうなほど……。この小さなお店は奥に細長い作りで、左右両側の壁におなじみの商品のほか、他では買えないティーバッグやリーフティーがズラリと並んでいます。ティーバッグを一つずつ選んで箱詰めできるサービスや季節限定のお茶が魅力的です。
色とりどりなパッケージの棚を通り過ぎると、一転してシックな黒いパッケージの棚が現れます。こちらは本店のみで扱う高級ラインのリーフティーです。レアな茶葉や素晴らしい味わいのオリジナルブレンドが並び、選ぶ時間が楽しくて。茶葉が並ぶ棚の前には試飲用のカウンターがあり、私が伺ったときは、気になるお茶があるとカウンターでスタッフに淹れてもらい、試飲させていただけました。日本産の煎茶をイギリスのお水で試飲できたのは良い思い出です。
細長い店舗の一番奥にはトワイニングの歴史を紹介する小さなミュージアムもあり、紅茶のお好きな方にはぜひご覧になっていただきたい展示がされています。
トワイニングオリジナルのティーウェアやお菓子も売られていて、おみやげを探すのにも最適。
日本でも気軽に買えるトワイニング、と思っていましたが、本当に行って良かったと思えるお店で、その後もリーフティーを買いに幾度か訪れています。皆さまも本店に行かれたら、トワイニングのイメージが一新して、楽しく過ごせることと思います。
ティーバッグのコーナー。1つずつ選べてボックスに詰めることもできます。日本にない種類もたくさんありました。
左側がリーフティーの棚で紅茶や緑茶、白茶など種類豊富に並んでいます。右側が気になる茶葉を試飲ができるカウンターです。
この日は玉露を試飲させていただきました。イギリスの硬水で入れた玉露はすっきりとした味わいでした。
日本では買えないこだわりのリーフティーのセレクション。珍しいものが多く揃い、お値段は比較的良心的でした。
店舗の奥には小さなトワイニング紅茶のミュージアムコーナーがあり、昔の写真や資料が飾られています。